第4回 初めての店選び

 風俗の仕事をするまで、”スカウト”という手段があることを知らなかった。その言葉はどうしても芸能関係というイメージがあり、自分には縁のないことだと思っていた。確かに、街中を歩いていると声をかけられることがあった。でもそれは”キャッチ”だと思っていた。悪徳商法みたいな、金をボッタクる人たちだと思っていたのだ。たいてい”スカウト”マンと”キャッチ”のおにいさんは、同じ格好をしている。見分けが付かない。

そんな、何も知識がなかったわたしが風俗店を探す手段は、高収入アルバイト雑誌だった。本屋でこっそりと分厚い雑誌を手に取り、立ち読みをする。エリア分けされ、色んな業種の仕事の募集が出ていた。変な店名ばかりだ。自分の中で、”良い店”とは「広告が大きい」という固定観念があった。そして数種類出ている雑誌、全てに出ている店は繁盛している、という基準で店選びをした。

わたしが選んだ条件の店は、まず、「未経験者大歓迎」、「ソフトサービス」そして「学園系」。なぜ学園系かと言えば、単純にセーラー服が着たかったからという理由である。中学時代はブレザーのダサい制服だったし、高校時代は私服だったので、一度もセーラー服を着たことがなかったのだ。一生で一度はセーラー服という”ブランド”を着てみたかった。女の子だったらきっと誰もが着てみたいと思うだろう。

あとはわたし自身が大人っぽくないからという理由もある。お姉さん系やギャル系ばかりがいる店に入っても、きっとわたしはお客さんから指名されないだろう。店によっては不採用になると思う。だったら学生服が似合う女の子ばかりがいる店に行ったほうが無難だろうと思ったのである。

サービス面でも店によってはだいぶシステムが違う。最もわかりやすく言えば、”完全ゴムフェラ”か、”ゴム着用OK”という差である。前者の方は、基本的にゴムをつけてサービスをする。もし”生”がいいお客さんは、お金を払ってオプションというのを付けなければならない。勿論その分のお金は、全額女の子のものになる。後者の方は、”生”でも追加料金が取られない。よって、女の子の懐にも入らないのである。

2005.02.27

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