第5回 チェンジ

DCにはチェンジ制度というものがある。これは、タイプが合わない子がきた場合に、他の子とチェンジしてもらうことができるというものである。たいていは無料だけど、事務所によっては交通費を取るところもある。これをするとお客さんは別の子がくるまで待たなくてはならないので、休憩2時間でホテルに入ってたりすると時間がなくなってしまう。

私は何度か、他の子をチェンジしたお客さんのところに2番手3番手として行ったことがあるけど、何も聞かなくてもみんなだいたい「さっき来た子は…・」みたいな話をする。私は特に何も言わないけど、やっぱり他の女の子が悪く言われるのを聞くのは複雑だ。ホテルやお客さんの家が事務所から近かったらまだいいけど、遠かった場合そこに行き着くだけでもけっこう大変なのだ。渋滞にはまればそれだけ時間がかかるし、なにより「お仕事するぞ」っていう気持ちで向かっている女の子にとって、ドアを開けたとたん「チェンジ」は精神的ダメージが大きいものである。

私はまだ経験自体が少ないのでチェンジは一度しかされたことがないけど、そのときのお客さんは「チェンジ魔」と呼ばれている人で、とにかく何人も女の子をチェンジし、いろんな女の子を見るのを楽しむという最低な人だった。しかもその人は「女の子に文句をつける前に自分をよく見たら?」と言いたくなる様な人だったので、なおさら、腹がたった。

でもチェンジってけっこう奥が深くて、どんなに見た目がかわいい子でも指名率No.1の子でもされてしまうときはされてしまう。お客さんの好みというのはときどきすごく細かくて、たとえば、もう少し胸のある子、とかもう少し髪の黒い子、とか、微妙なところにこだわる人がいるのである。

高額なお金を払っているのだからという気持ちはわかる。けれど、男の人がDC嬢を呼ぶ目的はひとつのはず。なのに、そんな細かいところにこだわる人は、やっぱりちょっと違うなあと思う。遊びに真剣になっている時点でなんかかっこわるいな、と思ってしまう。私はね。この世界では、なによりスマートに遊べる人が好かれるのだ。でも、事務所によっては、2~3回チェンジを繰り返すと怖いお兄さんが来たりしますので、気をつけましょう。

2002.08.16

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