チャットレディー“すずね” -坂井鈴音-

ネット上の風俗店といえばライブチャット。男のエゴ、エロ、勘違い、倒錯、愛憎をたくさん見てきたベテランチャットレディー“すずね”が独断と偏見でおおくりする男と女のエッチな話とネット風俗裏事情。

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13 テレフォンセックス
12 すずね、受難!
11 会いたいのに…(下)
10 会いたいのに…(上)
09 やきもち
08 特別扱い
07 「脱がない」ということ(下)
06 「脱がない」ということ(上)
05 話すということ

04

キャラ作り

03

客引き

02

客層

01

ライブチャット?
00 はじめに

第36話

ファイナル!


こんにちは、坂井鈴音です。
突然ですがこのメルマガは今回が最終回になります。


一年半もの間連載を続けてきたわけなのですが、すでに「ライブチャット」というものが目新しいものではなくなってきた気がします。
世の中は移り変わるもので、当時業界一位を誇っていた会社も勢いのある新サイトに負け、今ではまともに女の子も揃えられないようになっていたりもします。


この連載を通して、こんなバーチャルな世界で生きてる人たちもいるんだなぁって、少しでも思っていただけたのならこれ幸い。
一人の女の子に(画面越しにだけど)会いたいがために、数百万の借金をこしらえてしまう人もいるということ。そういうバーチャルな恋愛もあるのだということ。

恋心というのは妄想の余地が大きければ大きいほど不必要に肥大するものだと思う。
そういう点ではライブチャットなんて妄想の巣窟みたいなものである。
しかもどんなに気に入っても会うことはできないという、現代の恋愛ではめったにお目にかかれない「障害」まである。
妄想力の強い人にとっては、「バーチャル恋愛」のお膳立てはバッチリなのである。


だけどもそれは「恋愛」などでは決してない。
私のことを好だと泣きついてくる男を画面越しに相手しながら、なんともやりきれない気持ちになったものだ。
同時に怒りや苛立ちも覚える。


一体あなたは私の何を見てるの?
あなたは自分の心の中で作り上げた「私像」に恋してるだけじゃないの。


そんな気持ちを一方的にぶつけられるのに疲れて、彼の妄想を打ち砕こうとしたことがあった。
本当は彼氏がいることや、あなたのことなんてこれっぽっちも愛していないこと、私はあなたが思ってるような人間じゃないこと……。
かなりの時間を使って一生懸命説明した。


だけどその後彼の言った一言は、
「そんなことで僕が君から離れていくと思ったの?」


妄想は現実よりも強し。
私がどんなにそれは恋じゃないと説いても、妄想力で恋だと信じられてしまっては打ち破ることなどできない。
人の「想い」って怖い、と思った。
客観的事実と主観的事実は違う。
人は結局、信じたいものしか信じないのだ。


別にスケベ親父に体触られることもないんだし、チャットしてればけっこうなお金がもらえるんでしょ? 楽な仕事じゃん。
と、普通は思うでしょう。
だけどこの世界の深淵をそっと覗いてみると、その底には混沌としたおどろおどろしいものが渦巻いている。
少し長く働いていた友人達は皆口を揃えて言う。
こんなに精神的ダメージの強い仕事でこの給料じゃ割りに合わないよねぇ。


けったいな世界である。そして虚しい。
かなしくてかなしくて、とてもやり切れない。


だけどもそんな世界じゃないと生きられない人も、いるのだ。






最後に、私なんぞの書く駄文を快く発行してくださったたまごやさま、締め切りを失念してご迷惑をおかけしたことも多々ありましたが、ありがとうございました。
そして一年半もの間お付き合いくださいました皆さま、励ましのお便りをくださった皆さま、批判のメールを下さった方にだって、多大なる感謝を!
ありがとうございました。

2005.02.20

坂井鈴音

チャットレディー“すずね”


 
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創刊:2003.07.26

更新:2008.10.14
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