風俗嬢の人間観察 -佐藤明子-

ソープにみる男の粋とデリヘルに癒しを求めるサラリーマンをあやすコンパニオンの物語。風俗雑誌にありがちなイケイケでもなく、愚痴の捨場でもなく、風俗業界に渦巻く人間模様を通じて語る現役風俗嬢の人生哲学。

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第3回

自腹の経費たち


寒くなりましたね。朝晩冷えます。暗くなるのも早くなって家路をコートの襟をたてて急ぐ姿が眼につくようになりましたね、あたしたちにとっては稼ぎ時の12月が始まります。

クリスマスに向けて?というよりもボーナスの無駄遣いを期待したいところなんだけど、実際は銀行振り込みで金額含めて全部振り込まれた給料、根こそぎ奥様に押さえられている殿方が実に多い。家のローンのボーナス返済に、お歳暮、子供たちへのクリスマスプレゼント、お正月用の資金で、ざっと終わりだそうで、なんとも臨時お小遣いを!と差し出した手を叩かれるのがせいぜいだそうです。なんともみっともない、情けない噺。

賢い方は、ボーナスの一部を別口座に分けて入れてもらうとか。年末調整でほとんどのサラリーマンの方はお小遣い程度の金額は12月か1月の給料で戻ってくるみたいだけど、やはり振込みなんで奥様にばれてしまうらしい。会社の給湯器から持参のペットボトルにお茶を入れて飲み、午後12時45分を回ると値引きする立ち売り弁当を買い、一服は同僚からゲットというようなせこいおじさんは、電車の中で化粧をするおばさんをはしたないという資格はないように思うわね。

で、そういうせこいおじさんたちが爪に火を灯して貯めた資金をもとにあたしたちのお店に電話を入れてくるんです。あたしの所属店は、携帯の番号は非通知では利用できない仕組みになってます。このご時勢、携帯番号も大事な個人情報ななんで、いやがる方ももちろんおいでになるみたいですが、こちらも早々ラブホで、全裸で物言わぬ人となって転がる可能性も抱えているのでご理解いただきたいところです。

お客様の連絡先として記録され、お店からあたしたちに電話番号と名前(これは偽名でも可)、希望をメールで送ってくるので、あたしたちからお客様に直接コンタクトを入れさせていただきます。よく携帯はお店の借りてるの?って聞かれるけど、むろん自腹です。そんなに世の中甘くありませんから。直接見知らぬ女性から電話をもらってドキドキしないのかしら?って思いますが男性って平気みたいです。

一番困るのは、テレホンなんとかと間違えている?か、わざとかもういきなり、いやらしいことばかり質問してくるおじさんの存在。むろん、アポを取りたいのでこちらも真剣にお話しますが、電話代金自腹なのよと時々心の中でつぶやいていたりします。

あたしは2台携帯持ってお仕事用とプライベート用と一応分けていますが月々の電話代はだいたい3万を超えます。先月の請求書みたら驚きの4万4千円でありました。電話代も馬鹿にならないので、そこのところ宜しくね。あと下着代もそういえば経費で請求したいくらいです。やはり安いものはすぐ痛むし、見栄えもしないし、デザインも今いち。

この業界に入って一番高額な買い物は、レースの下着でした。今でも覚えていますがブラとショーツで三万円。フランス製だったかしら。営業用なのでむろん、普段はまず着ません、もったいなくて。1万円クラスのスリップやブラは珍しくないですね。だから手荒に脱がされると本当にイヤッて感じになるのですがいやって言っている意味を勘違いされてよけいにハッスルするおじさんとかいるので、気をつけてくださいね。

ストッキングにいたってはもう安いのを履くと決めております。たぶん、一足千円のストッキングと100円のストッキングの違いはおわかりになってはおられないとひしひしと感じますので。常連さんになると、お電話したときに処分してもいいストッキングとか、パンティ持ってきてねとおっしゃる手際よさにははじめは驚きました。

家で奥様にしてみたいと思っていることもできないからというのがあったり、アブノーマルな、変態みたいな事をしてみたいという願望がもともとおじさんの中に本能に近い部分であるのではないかと時々感じます。非日常性の世界だからこそ惹かれるんでしょうね。家においておきたい女と、連れて歩きたい女、抱きたい女は一致しないのかもしれません。一致したら、商売、成り立たなくなるに違いなあと思います。それではこまっちゃうもの。

2005.12.07

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創刊:2005.11.03

更新:2008.10.14
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