風俗嬢の人間観察 -佐藤明子-

ソープにみる男の粋とデリヘルに癒しを求めるサラリーマンをあやすコンパニオンの物語。風俗雑誌にありがちなイケイケでもなく、愚痴の捨場でもなく、風俗業界に渦巻く人間模様を通じて語る現役風俗嬢の人生哲学。

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第2回

Fさんの事


Fさんは、35歳のバリバリ中古車の営業マンである。本当に営業だろうなあと思うしかないキャラ。すごく言葉がていねいで、車のドアの開け閉めまでエスコートしてくれるので、つい嬉しくなってしまった。はじめての営業でこちらはコチコチなのに、もうお嬢様に
従う執事みたいな感じだった。これで、入ったのがラブホでなければ、帝国ホテルのVIP入り口に通された姫君のような気分にひたりそうだった。

「今から私の恋人になってくださね」とささやかれて明子はもうメロメロで仕事を忘れそうだった。「何がいいの?ビールでいいかな。」と冷えたビールを入れたグラスを渡され、黙って飲み干すと「早くお店に電話をしないと。。ホテルの名前と部屋番号をね。」と次に言われるまでぼーーっとしたいたわけだ。

なんか、逆だよね、サービスをされているのはどっちだああと思われるかもしれないけど、まあ、いいか。姫君はお風呂で全身マッサージ?を受けたのち、足の先までバスタオルで拭いてもらうことになった。(中略)「なんで、そんなに奉仕的なんですかあ?」と煙草に火をつけて一息吸って差し出すとFさん曰く「なにもかもね、自分好みに自分の思うとおりの女性がいいです。(←プレーが終わってもこの口調は変わらない)

3年前に別れた女房は、ストーカーみたいで自由がなくていやだと言ってました。僕は彼女の生活すべてを知りたかったし、仕事で留守をしているときも自分のために生きていてほしかったんです。それを束縛と言われてもね。」「仕事上、営業って気を使うこと、多いじゃないですか?家に帰ってまでそんなに気をつかって疲れません?」こんな質問してしまう、あたしはやっぱり馬鹿。「いいえ。益々家に帰ると留守にして寂しい思いをさせたから、彼女に奉仕したいんです。愛してましたから。」

脱ぎ散らかした衣服はむろん、スリッパまで揃え直したFさんって?何者であろうかとしみじみ考えてしまった。ひょんな真夜中の12時、明子はFさんに正しい接客業のイロハをベッドの上に正座して向き合いながら指導受けることになったのである。わずか2時間の出会いだったけど、あたしの風俗嬢としての出発点は、このFさんにあったといっても過言ではないので、2年前の10月のはじめの話を取り上げさせてもらいました。

2005.11.23

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創刊:2005.11.03

更新:2008.10.14
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